もし30代男性が『天外魔境ZERO』の電池を交換したら(SFCカセットの電池交換)


最新流行の「もしドラ」を取り入れました!
だって、すぐ廃れそうだったから・・・


概要
SFCカセットの電池交換
(将来の再電池交換に向けた、電池ケースの増設を含む)


序文 マクラ大戦
東日本大震災の後、連日放送される暗い話題には心が痛み、その作用のためからか、しばらくゲームをする気分にもなれませんでした。 そこで、買っておいた後、本棚の肥やしにしていた「もしドラ」をふと手に取り、読んでみることにしました。

読んでみた感想ですが・・・書き始めたらなんだか長くなりそうだったので、詳細は控えたいと思います。
(ここをごらんの皆さんは、大昔のカセットのバックアップ電池交換のほうが興味ありますよね?)
以下に該当する方でしたら、特に問題なく読めるのではないでしょうか。

さて、ここで話は変わりますが、AKB48大好きっ子の30〜40代の皆さんには、去年くらいに懐かしい名前をニュースなどでお聞き及びかと思います。 そう、AKB48のメンバーと、かの広井王子大先生とのスキャンダルです。

マルチクリエイター広井王子氏は、今でこそ単なるAKB48の枕営業相手としか思われないかもしれませんが、昔は「ネクロスの要塞」「天外魔境」「サクラ大戦」などで有名だった人なのです。
セガ原理主義者からすると、ここで本当は、セガサターンのキラーコンテンツとなり、セガに多大な貢献をしたと思われる「サクラ大戦」シリーズの話でも熱く語りたいところですが、遊んだことがないので深く語れないのが残念です・・・。 学生時代、全然ゲームなどやらなそうなイケメンの同級生が、澄み切った笑顔で「俺、サクラ大戦好きなんだよね〜」と言っていたのが忘れられません。

前置きが長くなりましたが、せっかく「もしドラ」に触れたのも何かの縁ということで、「もしドラ」と最も関係の深いSFCソフトといえる、「天外魔境ZERO」の電池交換を行いたいと思います。


天外魔境ZEROの、バックアップ関連機能の特徴について
天外魔境ZEROは、以前ご紹介したカードヒーローのように、時計機能(Real Time Clock、RTCとも言われます)が搭載されています。 RTCの時間保持のための電力供給にバックアップ電池が使われていたとすると、現在、中古市場やジャンクで出回っているカセットは、ほぼ電池が切れていると思われます。

また、天外魔境ZEROの特徴として、バックアップ電池が切れた状態でゲームを立ち上げると、カセットの初期化画面が起動します。 発売当時に遊んでいた方の中には、この画面を見たことの無い方もいるかもしれません。
ちょっと面白かったので、資料的な意味を込めてご紹介します。 Wikipediaにも載ってない情報ですよ!


図1:電池切れ起動後の最初の画面。Aボタンを押すように促されます。
口調がなれなれしいです。


図2:Aボタン押下後、初期化処理(MODE1)が実行された状態。
OKになったのはわかりましたが、なんだか命令されているようです。コケにされているのだろうか?


図3:電源をOFF&ONした状態。
今度はBボタンを押すよう促されます。


図4:今度は別の初期化処理?(MODE2)が実行された状態。

このように、初期化処理はほぼ自動で行われます。人間が介在するのは、処理の開始ボタンを押すところまでです。 成功を祈りつつボタンを押しましょう。
以上が終わって、次に電源をOFF&ONすると、起動後にはハドソン社のロゴが表示されるようになります。

カードヒーローにはこのような処理はありませんでしたが、なぜこのカセットでは、わざわざゲーム外部に初期化処理が必要だったのでしょうか・・・?今となっては知る由もありません。

ひょっとしたら、広井王子先生だったら知っているかも?この前のスキャンダルも、きっとこのことを聞きに行ってたんですよ!


電池交換
ここからが実質の電池交換の紹介です。
カセットを開けるドライバー(カードヒーローの電池交換に使ったものと同じ)、既設の電池を取り外すニッパー等の工具、新しい電池(CR2032)、半田ごて&半田を用意します。
既設の電池は半田で留められていますので、ニッパーなどで取り外してしまいましょう。
電池を取り外した後は、+、−極の端子跡に、新しい電池を接続します。

そうだ!SFCのカセット内部には結構余裕がありますので、今後の電池交換を見据え、電池ケースを介して電池を取り付けましょう。以下の写真の電池ケースは、部品取り用のセガサターンから外したものを使用しています。


サターンのことも久しぶりに思い出しました

ドライバーは高い買い物だったけど、ジーコサッカーを開ける以外の使い道ができてよかったなあと思いました。
この電池交換のやりかたは、天外魔境ZERO以外のカセットにも応用できるでしょう。

さて、以下は天外魔境ZEROに限ったお話ですが、半田付けが完了しても、まだカセットのケースを閉じるのは待ったほうがいいでしょう。 先に、作業が成功したかどうかを、裸のカセット基板をSFCに挿し、ゲームを起動してセーブ可能かを確かめることをお奨めします。
それはなぜか?ゲームのスタート後、データセーブが行えるようになるまで、15分弱ぐらいデモシーンが続くからです。
もし作業が失敗していて、15分のデモ後にゲームがセーブできているように見えても、翌日消えていた、なんてことになるとショックですからね。
まあ、実際に作業を失敗した立場から言ってるんですけど・・・。


天外魔境ZEROを起動後、現在時刻を入力するように促されます。
今度はタメ口ではありません。機械と人間の戦争は回避されそうです。


ここで衝撃の事実が!現在日付の年数として、2014年までしか入力できません!今年電池交換をした場合、あと3年以内にクリアしましょう。

それにしても、最近のテレビの2画面機能は便利ですねー。5回くらい見たオープニングデモも、全然苦になりません。
あと、T2の再放送は、ATM襲撃シーンがカットされていたのが残念でした。Atari Portfolioが拝めないのでは、映画としての魅力も3割くらい減です。


終わりに
天外魔境ZEROの電池交換後、4日ほどたちましたが、快調に動作しています。ゲームの「こよみ」機能によると、今日は「ロックの日」だそうです。
実は、天外魔境IIもやりかけのまま放置中なんですけど・・・こっちのほうは2014年までに片付けなければなりませんからね。

それにしても『もしドラ』はなあ・・・
不思議なんですけど、100年前の名著『マネジメント』の内容がそんなに素晴らしいものだとすると、本屋のビジネス書の棚は、すべてドラッカーまみれになると思うんですが、そうならないのはどうしてでしょうね??
きっと、どこか決定的に実社会に合わないところがあるんじゃないかなあ・・・と邪推してしまいます。
そういう『マネジメント』の欠点なんかについては、『もしドラ』ではまったく触れられておらず、そこがまたウソ臭さを助長しているように感じました。

と言いつつも、今回の記事は『マネジメント』に必須の『マーケティング』と『イノベーション』を取り入れた形で書きました。

当サイトの最も人気がある、すなわち最もアクセス数が多いページがどこだかご存知でしょうか?
それは、カードヒーロの電池交換のページです。「いやはや、単に電池を交換しているだけの記事が人気だなんて、"記事を書くことの大変さ"と"アクセス数"って、全然関係ないんだなあ」と常々、思っていました。

今回『もしドラ』を読んでみたところ、『会社は、顧客が求めるものを提供しなくてはならない。そのニーズを調べることが、すなわちマーケティング』というようなことが書いてありました。
「ああ!ということは、アクセス数が多いカセットの電池交換みたいなページが、顧客=アクセスしている人たちの求めるものだったんだ!」と思いたち、 記事を書くことにしたわけです。
また、記事の内容そのものについても、ただ電池を取り付けるだけではなく、電池ケースを介して取り付けるという形で『イノベーション』してみました。

『マネジメント』理論の正しさは、今後のこのページのアクセス数で明らかになると思われます。

(2011/06/09)



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