メガドライブパッドをMSXで使う変換コネクタ
久々にMSXパソコンでゲームを遊ぶときに問題なのが、入力インターフェースがキーボードしか無いということです。

最近のゲーム機はゲームパッドやジョイスティックが標準装備ですね。
今から20年ちょっと前、ファミコンが発売されるかされないかの時代ですが、その当時は『家庭でゲームをする』というのは『マイコンやパソコンで遊ぶ』ことを 意味している時代がありました。その当時はマイコンやパソコンのキーボードでゲームを遊ぶのがあたりまえでした (もちろん、ジョイスティックはあるにはありましたが、ほとんどは別売りでした)。
その後、ファミコンやその他家庭用ゲーム機の流行と共に、『家庭でゲーム』=『ファミコン』へと変わってしてゆきました。
と同時に、「据え置きのキーボードのカーソルキー・スペースキーに指を置いてゲームプレイ」スタイルも廃れていったようです。

キーボード上のキーゲーム操作(コナミ「グラディウス2」)
カーソルキー上中指上に移動
カーソルキー下親指下に移動
カーソルキー左人差し指左に移動
カーソルキー右薬指右に移動
スペースキー左手の親指or人差し指&中指でピアノ連打武器の発射
Mキー人指し指パワーアップ
表:MSXキーボードでゲーム「グラディウス2」を遊ぶときの指配置例。みなさんはどんな感じで押してましたか?

話が逸れましたが、MSX用のゲームパッドやジョイスティックは、現在では本体そのものより入手が難しいかもしれません。
対策として、メガドライブのパッドやジョイスティックをMSXに接続可能にするコネクタを作成しました。
ただし、2004年現在、メガドライブ用パッドもお店では扱わなくなってきていますね・・・


作業概要
MSXにメガドライブパッドを接続可能にするコネクタの作成。

・メガドライブパッドのボタンB,Cが、MSXのトリガ1,2に対応
・トリガ1,2を入れ替えられるようにする


材料
・ジョイスティック用ケーブル

正式名称は不明ですが、MSXのジョイスティックポートに挿さる「Dサブ9ピンコネクタ(メス)」と9芯ケーブルがセットになったものです。
ケーブルが9芯の物を購入してください。


・Dサブ9ピンコネクタ(オス)とケース

メガドライブのパッドを挿すコネクタと、そのコネクタ用のケースです。ケースは中にスワップ用スイッチを内蔵させるため、大型の物を選んでください。
コネクタとケースが組になっているものを選ぶと良いでしょう。


・できるだけ小さなスイッチ

ボタン入れ替え用スイッチです。足が6本付いていて、ON/OFFの2つの状態にできる物を購入してください。
ボタンの入れ替えが必要ないのなら無くてもかまいません。


製作

Figure1 ジョイスティック用ケーブル末端のコネクタ(左)とDサブ9ピンコネクタ・オス(右)
左のコネクタをMSXに挿し、右のコネクタにメガドライブパッドを接続します。


まずは買ってきたパーツの中からケーブルとコネクタを取り出し、上のFigure1のようなピン番号(小さく書いてある)かどうか確認してください。
書いてなくても別にいいです。
確認できたら、ピン番号1〜5番、8番を番号どおりにはんだ付けしましょう(6,7,9は接続しない)。



Figure2 スイッチ配線図


次に、上図Figure2のようにスイッチを間に入れて接続します。このスイッチのON/OFFにより、MSXのトリガ1、トリガ2の入れ替えが行えます。

スイッチが必要なければ、MSX側の6番をメガドライブ側6番に、MSX側の7番をメガドライブ側9番にはんだ付けします。
(逆に、MSX側の6番をメガドライブ側9番に、MSX側の7番をメガドライブ側6番にしてもよい。ただし、自由に切り替えられないのでどちらか慎重に選んでください)

最後に、コネクタケースを閉じて完成です。


(以前、『メガドラ->MSXパッドコネクタ』として公開していた内容を再編集しました。)

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