PocketMD MD-360「オメガドライブ」のマルチリージョン化改造


本体下部中央に「JP/海外切り替え」「NTSC/PAL切り替え」スイッチを増設



概要
PocketMD MD-360「オメガドライブ」(以降、MD-360)のマルチリージョン化改造。
と、半田付けトラブルへの対処方法。


序文 〜貧乏人のNOMAD〜
ちょっと前、ネットで「秋葉原で携帯メガドライブが発売中」という記事を見かけました。
詳しく見てみると、どうやらメガドライブの互換機で、ポータブルタイプの物が発売された模様でした。
携帯メガドライブといえば、オフィシャル製品にSEGA NOMADというハードもあったのですが、海外のみの販売であったことと、結構な値段であったことから当時は買えませんでした。

「ついに、貧乏人向けのNOMADが発売されたのか!作った奴はエライ!」

しかし、発売している店舗は既に品切れで、再発売の時期も不明とのこと。
そこでネット通販をしているお店を探しましたが、どこも売り切れの状況です・・・
購入後のレビューをしているサイトを羨ましく見ながら、どこかで通販を再開しないかなあ、と毎日ネットを探す毎日でした。

しばらくすると、ついに再入荷をしているお店を発見しました!
どうやら本体色はブラックとシルバーの2種類があるようです。しばらく悩み、「黒は地味。銀は派手!」と思い、シルバーを選択し、注文しました。

商品到着まで、引き続きネットでレビュー等を探してみると、どうも動くゲームと動かないゲームがあるようです。
商品が到着し、早速、手持ちのゲームで遊んでみたところ、確かに、

・日本製カセット「サンダーフォースIV」(←6ではなく、4ですよ、4):警告画面が出て動かない。
・海外(アメリカ?)製カセット「Castlevania BLOODLINES」:問題なく動く。

という状況でした。
メガドライブで発売されたゲームの中には、「そのカセットが販売された国」と「本体が製造された国」が異なる場合に ゲームが動作しないという、リージョンチェックが組み込まれているものがあります。 どうやら、この本体はメガドライブというよりジェネシス(海外版メガドライブ)のようです。

せっかくのメガドライブコレクションが動かないなんて!なんとかする方法はないのだろうか?と思い、今回の改造を行うこととしました。


部品調達
必要な部品を集めます。

【用意するもの】
・1回路2接点のスライドスイッチ・・・2(端子が3つ出ているもの、なるべく小さいもの)
・配線材。今回は0.26mm、50m巻きのものを用意しました(千数百円!)
また、工具として、
・テスター。VccやGND端子を探す際や、ショートの有無の確認に使用します。
・先端がY字のドライバー。無いと本体が開けられません。
・先端がなるべく細い半田ごて
・カッターナイフ、デザインナイフなど。パターンカットに使用。
・本体ケースを加工する工具(ピンバイス、ヤスリ等)
・エポキシ接着剤(スライドスイッチ固定用)
・リューター(先端についたヤスリのような工具を高速回転させて対象を切削する道具。何に使うのかは後述・・・)

改造手順について
今回の記事では、改造手順について二通り記載しました。

手順A.手順Bより短時間で行えると思われる手順。ただし、確実性は「たぶん動く」程度。なぜなら、動作検証を行っていない為。

手順B.手順Aより難しく、時間もかかる手順。動作検証済みで、ほぼ確実に動作する。

・・・なんで手順が二通りもあるのか?サービス?と、不思議に思われる方もあるかもしれません。

なぜかと言いますと、最初、改造に向けての調査を行っていたのですが、その時にMD-360の基板・部品を破損させてしまいました。
その後、破損のリカバリをしつつ調査・改造を行い、マルチリージョン化は完成しました。これが「手順B」となります。

しかし調査結果を振り返ってみると、もっと簡単な方法で改造が行えそうな手順があると判り、これを「手順A」としました。
ただし、私の破損したMD-360では「手順A」を検証することは出来ず、このため、確実性が低い手順となっています。

まあ、「手順A」で作業を進めて、失敗したら「手順B]でリカバリできるんだ、程度に思ってもらえればと思います。


改造手順A(たぶん動くと思われる)
(1)Y字ドライバーを使い、本体の裏ケースを取り外します。

(2)カートリッジスロットにかぶさっているスペーサー(?)を取り外します。

(3)基板の右上、ヘッドホン端子と大き目のフラットパッケージICの近辺で、ジャンパーパターン(基板上で金色に光る部分)を探してください。
ジャンパーパターンは、白い線で囲まれて1〜5までの数字が印刷されています。


Windowsのペイントで描きました

(4)以下の図を参考に、スイッチの配線、パターンのカットを行います。



【JP/海外切り替えスイッチ】
・「3」の数字が書かれているパターンと、そのすぐ上のパターンを接続する/しないを切り替えるよう、スライドスイッチを配線します。
・スライドスイッチの残りの端子には、Vccを接続します(Vccは、テスターを使って近辺のチップ抵抗・チップコンデンサ等の半田付けポイントから探すと半田付けし易い)
なお、残り端子へのVcc接続は、行わなくても一応、動作はするようです。

【NTSC/PAL切り替えと思われる(※注)スイッチ】
・「5」の数字が書かれているパターンの部分、3つ並んだジャンパーパターンのうち、「中」「右」を接続している線をカットします。
・スライドスイッチの中央の端子へ、「5」の真ん中のパターンを配線します。
・スライドスイッチ残りの端子には、それぞれGND、Vccを接続します(GNDもVccと同様、テスターを使って半田付けし易いポイントを探します)
こちらもVcc接続は、行わなくても一応、動作はするようです。

(※注)NTSC/PAL切り替えと思われる・・・
私の手持ちのカセットは全てNTSCのため、これが本当にPAL切り替えなのかどうなのか微妙なところです。
ただし、PALに切り替えてNTSCのゲームを実行すると、
・画面がつぶれた感じになる。
・一部のゲームで、音楽やゲームのテンポが遅くなったりする。
という現象から、これがNTSC/PAL切り替えのスイッチではないかと推測しました。

(左)NTSCモードで実行時のリーフ曹長
(右)PALモードで実行時のリーフ曹長
というか、この女性の名前は「リーフ曹長」「リーナ曹長」のどちらでしょうか?
私はずっとリーフ曹長と思っていましたが、グーグル先生に聞くと2つの流派があるようです。
「俺のリーナ曹長の名前を間違えるな!殺すぞ!」という方は、根拠と合わせてぜひご連絡ください!

(5)スライドスイッチがうまく収まるようにケースを加工し、終了。


DON'T GO SO SMOOTHLY(そうはいかないぜ)
前述の手順Aでの改造、うまくいったでしょうか?
うまくいったという方は素晴らしい!きっとよい半田ごてを利用し、かつ、半田付けの技術も素晴らしいものをお持ちですね!
私はうまくいきませんでした・・・

最近の集積回路の発達ぶりは目覚しく、それはゲーム機でも同様です。ジャンパーパターンも本当に細かいですね。
例えば、
「ジャンパーパターンに半田付けしたリード線を引っ張ったら、パターンも剥がれちゃった」
「ジャンパーパターンに半田付けしようとして半田ごてを当てていたら、半田ごてをずらすと同時に、パターンも付いてきた」
というトラブルが発生しがちです。


(左)半田付けしたリード線を引っ張ったらギャアアアア!!
(右)高温の半田ごてを当ててずらしたらギャアアアア!!

当初の私の計画では、全てのジャンパーパターンにリード線を接続して引き出した後、ブレッドボード上で各パターンの接続/非接続を行って、 各々のケースごとの挙動を確認する予定でした。しかし結局、上のようなトラブルが起き、結果、ほぼ全てのジャンパーパターンが剥がれてしまいました。


あんちゃん、まるで焼け野原じゃのう。
くやしいのうwwwwくやしいのうwwww

こうなってしまうと、残る手段としては、

・基板上で剥がれたパターンに繋がっている線の被覆を削り、半田付け
・パターンに繋がっている最寄の半田付けポイントを探し、半田付け

のいずれかを採らざるを得ません。
しかし、近年の集積化により、基板上の線がクモの巣のような細さであることから、前者はほぼ絶望的です。
(初代ファミコンのコントローラ程度の集積度なら、この方法も使えたでしょうが・・・)

そこで後者となりますが、これらのジャンパーパターンは、全て隣のフラットパッケージのICの足に接続されています。
まあ、足に半田付けするならなんとか・・・って、手持ちの半田ごてって、ICの足の2〜3本分くらいの太さなんですよね。

そこで、半田ごてを新調する事にしました。
今回購入したのはgoot社の温調はんだこて「PX-201」とよばれる「こて」と、最も細い「こて先」です。
それにしてもこの半田ごては素晴らしい!さすが6,000円近くするだけあって、

・設定温度がセ氏250度から450度まで調整可能
・今までの半田ごて(千数百円クラス)と比べ、温まるまで異様に早い。
・本体横にLEDがついており、通電時に点灯する(つまり、消えていると思って触って「ゥオアチャアッ!」という怪鳥音を出さなくて良い)。
・しかもそのLEDは、適温になると点滅して教えてくれる
・収納時のキャップ(耐熱!!)付き

うーん、もっと早くに買えば良かった。あと、近所の東急ハンズでも取り扱ってくれれば良いのにと思いました。

また、細かいICピンに接続する配線材についても「ジュンフロン線」というものを購入しました。
今までは、IDEケーブルのフラットケーブルをばらした線などの怪しげなものを使っていたのですが、このジュンフロン線というものは、 細く、今回のようなフラットパッケージ配線に最適!なのだそうです。

全ての準備を整えて、RPGの最終ボスに挑む意気込みで、フラットパッケージICのピンに挑みます。
まずはピンの上から半田ごてを当て、温まったらピンを爪楊枝で上げていきます。


本文には書きませんでしたが、「頭にはめる作業用ルーペ」も購入しました。
近眼てイヤですねえ・・・

持ち上げたピンにジュンフロン線を接続・・・うーん、なかなか半田がつかないな・・・
プチッ
ああああ!!!ピンが、ICのピンが折れちゃったよう!!!

何たる不覚・・・ICのピンが折れてしまっては、配線もなにもありません。
「もう・・・いいや。こいつは携帯ジェネシスってことで・・・そのうちもう一台、買ってきて挑戦しようっと」

ケースも開けっ放しにして放り投げ、絶望の中、その日は就寝しました。


復活の日
あくる日、MD-360のことを考えていました。
「せっかくジェネシスモードからメガドライブモードになれる可能性を秘めているのに・・・」

実は、適当な半田付け作業の中、偶然にも一回だけ、日本版サンダーフォースIVが起動したのです。
久々に見た「本物」のサンダーフォース(2008年より後にこの記事を読む方へ。この記事が書かれたのは、PS2「サンダーフォースVI」が発売されて間もなくですが、私はその出来に別の意味で衝撃を受けていました)、 あれは幻だったのだろうか?そのことが忘れられず、休憩時にタバコを吸いつつ、MD-360のことを考えていました。

まてよ・・・
ICってのは、パッケージの端っこまでギチギチに回路が詰まってるものなのか・・・?
ICの足が折れたんだったら、その根元を露出させて半田付けすれば良いんじゃないのか?
・・・削ってみるか・・・リューターで・・・
でも失敗したら、ジェネシスモード固定どころじゃないな・・・うまくいくのってどのくらいの確率だろ?

しかし、どうせ一旦は諦めた改造です。「確率なんかくそくらえでしょう?!」という、映画「ガンヘッド」のセリフを思い出しました。
DVD発売のとき、ロフトに行ったけど、結局、人がむちゃくちゃ一杯居て入れないんです状態で引き返してきたんだよなあ・・・等と思いつつ、退社時間を待ち遠しく思いました。



虎眼流には「流れ」と呼ばれる独特な握りが・・・
プラモ作りのために買ったものが、意外なところで役立ちました。

今回、折ってしまったピンは手順A(3)の図のうち、Dのピンでした。
早速リューターを用い、ICの端っこ2mm程の幅の部分を、上から削っていきます。一回の削る厚さはなるべく薄く、半田付けできそうなパターンが見えてきたらすぐに止められるように、じわじわと削っていきます。
茶色いパターンが見えてきましたので、リューター先端をナイロンブラシに変え、磨いてやると、つやつやの端子が現れました。

次に半田付けですが、さすがICの中に埋まっていただけあり、非常に細かいパターンです。
せっかく買ったジュンフロン線0.26mmでも、半田付けできなくはなさそうですが、せっかく付けても線自体の弾性のため、すぐに取れてしまうかもしれません。
うーん、何かいい方法はないか、と考えてみると・・・壊れたステレオヘッドフォンが目に付きました。
昔のヘッドフォンのコードは細く、しかもシールド(周りを金網っぽい感じに覆われている)されているので、その中のリード線は結構細くなかったっけか?

期待しながら線を剥いてみると、さらに予想以上の結果となりました。
十数年前と違って、最近のヘッドフォンではコードのシールドはされておらず、信号線とGNDと思われる線が一緒に被覆されていました。
しかもその信号線は、塗料で覆われた髪の毛ほどの線が何本かより合わされて構成されています。
これなら、線をほぐすことにより、ジュンフロン線よりはるかに細いリード線が手に入ります。

髪の毛ほどの線を、ICを削ったパターンに半田付けし、試しにその線をVcc、GNDに付けてそれぞれ起動してみると・・・
GNDに接続すると、サンダーフォースIVが起動したではないですか!!
よりによって折れたピンがキーポイントだったとは・・・しかし、一応他のピンも半田付けし、当初の予定であるブレッドボードでの調査を行う事にしました。


これがやりたかったんです


ジャンパーパターン(ピン内容)の調査
今回、外に線を引き出したのはピンA〜Fの6本です。これらのピンは、それぞれジャンパーパターンに接続されています。
各ピンは、Vccに接続されるか、GNDに接続されるかのいずれかで本体の挙動が変わると推測しました。
(もう一度、回路図にリンクを張っておきます)
なお、接続テスト前に、念のためテスターで各線をVcc、GNDと導通しているかの確認を行ってみると、

・ピンE(ジャンパーパターン「3」)は、GNDである。
・ピンF(ジャンパーパターン「2」の下)は、Vccである。

ことがわかりましたので、これら2本は接続テストから除外する事にしました。
(例えばピンEをVccと接続すると、これはVccとGNDのショートとなり、明らかに動かない)
そこで残り4本について、Vcc、GNDのいずれかに接続して、日本版/海外版のゲームが起動するかどうか組み合わせを見てみればよい事となります。
組み合わせは2の4乗で16通りとなります。

以下に、接続テストの結果を記載します。
.
ピンの接続先結果
No.Pin APin BPin CPin D画面平常=NTSC,
つぶれ=PAL
TF4(JP)CB(US)
1VccVccVccVccNTSC.OK
2VccVccVccGNDNTSCOK.
3VccVccGNDVccNTSC.OK
4VccVccGNDGNDNTSC..
5VccGNDVccVccNTSC.OK
6VccGNDVccGNDNTSCOK.
7VccGNDGNDVccNTSC..
8VccGNDGNDGNDNTSC..
9GNDVccVccVccPAL.OK
10GNDVccVccGNDPALOK.
11GNDVccGNDVccPAL..
12GNDVccGNDGNDPAL..
13GNDGNDVccVccPAL.OK
14GNDGNDVccGNDPALOK.
15GNDGNDGNDVccPAL..
16GNDGNDGNDGNDPAL..
TF4(JP)・・・"OK"で日本版サンダーフォースIVが起動できたことを示す。
CB(US)・・・"OK"でUS版Castlevania BLOODLINESが起動できたことを示す。

結果が16通りだと、さすがに壮観です。ただし、もう少し組み合わせを減らしたいところです。
ちなみに初代メガドライブ/メガドライブ2などで、同様なマルチリージョンの改造を行う場合、スライドスイッチは2つで済んでいたようです。
このことから、2つのスイッチでJP/海外、NTSC/PALの切り替えを行いたいところです。
そこで、ジャンパーパターン「4」、つまりピンBとピンCについては、改造前の接続どおりVccに接続してやる事にしますと、

.
ピンの接続先結果
No.Pin APin BPin CPin D画面平常=NTSC,
つぶれ=PAL
TF4(JP)CB(US)
1VccVccVccVccNTSC.OK
2VccVccVccGNDNTSCOK.
9GNDVccVccVccPAL.OK
10GNDVccVccGNDPALOK.
TF4(JP)・・・"OK"で日本版サンダーフォースIVが起動できたことを示す。
CB(US)・・・"OK"でUS版Castlevania BLOODLINESが起動できたことを示す。

よって、以下の通り結論しました。
・ピンAはNTSC/PAL切り替え(GNDでPALモード、VccでNTSCモード)
・ピンDはJP/海外切り替え(GNDでJPモード、Vccで海外モード)

なるほど・・・ってことは、ジャンパーパターン「2」の上のパターン(ピンD)と、ジャンパーパターン「3」を接続するだけで、サンダーフォースIVは起動できたんだ・・・
恐らく、偶然一時的にJPモードになったのは、ピンへの半田付けの途中、たまたまこれらの2つがショートして引き起こされたものなのでしょう。

それにしても、たった2〜3mm間を接続すれば良かった、という結論まで、ずいぶん回り道したもんだなあ・・・


ICへの配線の図。ICの上を這っている、髪の毛のようなリード線がお分かりだろうか?
本当は6本配線してあるべきだが、夜、寝ている間にまたピンが折れていた・・・
頭にきたのでエポキシ接着剤を流し込んで固定したため、ICの右上が濡れたようになっている。
これでもうピンも折れず線も抜けまい!ざまあ見ろ!!



改造手順B(ほぼ確、つまりほぼ確実)
(1)Y字ドライバーを使い、本体の裏ケースを取り外します。

(2)カートリッジスロットにかぶさっているスペーサー(?)を取り外します。

(3)基板の右上、フラットパッケージICのピンA、ピンDの足を浮かせます。



(4)ピンA、ピンDそれぞれに対し、VccもしくはGNDを選択して接続できるように、スライドスイッチを配線します。

(5)スライドスイッチがうまく収まるようにケースを加工し、終了。


終わりに
改造はうまくいったでしょうか?
今回のMD-360は、携帯型のマシンで、かつゲームソフトが組み込みで固定ではなくカセット交換式ということから、ただのメガドライブのパチモンと片付けるには惜しいと感じました。

特に好感が持てるのは、リージョン設定をあえて固定せず、ジャンパ切り替え式に設計してあった点です。
製作者の「俺達にできるのはここまでだ。リージョンを変えたければ、後はお前がやるんだな・・・」とでも言う言葉が感じられるようです。
この点では、以前発売された「メガドライブプレイTV」より大きく評価できると思います。

ただ、ちょっと残念だなあと感じられる点は、

・サウンドがステレオでない
・そもそも、サウンドがおかしい。PSGのボリュームが大きすぎる?
・バッテリーバックアップが正常に動作しない
・入力が3ボタンであること。なんでファイティングパッド6Bのように6ボタンではないのか??
・一部のゲームでのボタン入力の不具合。「バトルマニア」でCボタンとSTARTボタンが同時押しされてしまいます。
 「魂斗羅ハードコア」のオプション画面のキー入力テストでは正常に動作しているようなので、多分バトルマニアが、特殊なキー入力読み出しをしているせいかも?

これらの点さえ改善されれば、機能的にもNOMADと並ぶのですが・・・。今後、何とか改善できれば良いですね。
製作者の方!後継機の「MD-720」ではお願いしまっせ!!

(2008/11/16)


追記
この記事を書いた後、MD-360を購入した「カッパドキア」さんより連絡があり、改造した本体を販売したいとの連絡がありました。
その連絡を受けた時、「ええ!?パチモンを改善して販売!?」と、ちょっと驚きました。

私の印象として、パチモン機というのは、開発者や輸入販売店が「売り逃げ」をするのが当たり前だと思っていたのです。
ユーザとしては、それをだまされるのが判っていて購入し、
「ああ、これを設計した人は愛すべきバカだなあ」(例:Nintendo64のコントローラー型のファミコン。しかも先端が光線銃になっている!)
などと、突っ込みを入れること自体を楽しむものだと思っていたのです。

メーカーや輸入販売店が優しくなったのか?それともやはり、昨今の不景気への対策として、少しでも付加価値を付けたいという思いなのか?
いずれにせよ、自分の好きなゲームのパチモンのグレードが上がるのは嬉しいことです。

・・・ということを書き、「『オメガドライブ+(MD-360改良版)』、みんなも買おうぜ!」と言えたらカッコ良かったのですが、残念ながら2009/2月現在、売り切れのようです・・・
ページの更新が遅かった!残念です。

(2009/02/16)



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